いまいちぱっとしない女性シンガーが、多少でも売れるからという理由でこぞって「泣け歌」方面の着うたディーヴァ化している状況っていうのは、携帯小説やら「余命1か月の花嫁」とかが売れるのと一緒で、お手軽な感動を欲している層がマスとしてそれなりにいるということで。

心底自然に涙が出てくるような本物とか自ら涙するような実体験を欲するのではなく、あくまでも「気分としてのリアリティ」止まりの、自分の手が汚れない軽いやつ。

「クローズ」や「ドロップ」が売れるのは、携帯とかでの安易なコミュニケーションが普通になった結果、希薄になった他者とのつながりを補完するお手軽な「熱い友情」体験であり、今の緩いお笑いブームも、涙とベクトルは逆だけど、けっこう近いような気がする。

でもそれってあれだ、上で書いた略語文化も多少なりとも絡んでいるかもしれないし、H&MとかFOREVER21とかの「ファースト・ファッション」の流行りともリンクするかも。生活環境・感情まで全部含めてのコンビニエンス化。